【7月3日 AFP】米テキサス州知事で、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を支持する共和党員としても知られるグレッグ・アボット(Greg Abbott)氏は2日、州内の新型コロナウイルスの新規感染者が過去最多となったことを受け、公共の場でのマスク着用を義務付ける知事令を発令した。

 週末に当たる今月4日の独立記念日に先立って出された形で、知事室の発表によると、知事令は感染者が20人以上出ている郡に適用される。

 また、10人を超える集会を禁止とし、2メートルのソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)も義務付ける。

 アボット氏は、マスク着用によって新型コロナウイルスの感染拡大を遅らせることができると指摘。「テキサスの人々が今後も収入を得られるように企業の営業を続け、経済を前に進めさせる力がわれわれにはあるが、それには一人一人が他人を守る役割を果たすことが求められる。つまり、公共の場ではマスクを着用するということだ」と強調した。

 テキサス州の今月1日の新規感染者数は8076人となり、過去最高だった前日を1000人近く上回った。感染者の累計は17万5000人を超えている。

 当初、多くの共和党幹部らはマスク着用の重要性を軽視していたが、国内の新規感染者が急増するにつれ、マスク着用を公に呼び掛け始めている。(c)AFP