【7月3日 AFP】フランステニス連盟(FFT)は2日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が起きている中で、今年の全仏オープンテニス(French Open 2020)は1日につき最大2万人の観客を入れて開催すると発表した。

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 また、決勝日には最大1万人が会場で観戦できる見通しであることに加え、フランスにおいて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況が引き続き改善されていくことを条件に、観客数を増やす可能性も示唆した。

 全仏オープンは例年5月下旬から6月上旬にかけて行われているが、フランス国内が3月17日から2か月近くロックダウン(都市封鎖)期間に入るなどし、今年の開催期間は9月27日から10月11日に延期となった。チケットは今月16日に一般発売されることになっている。

 FFTはコメント文で、「スタジアムに入れる観客数を通常の収容人数の50~60パーセントに制限し、感染防止策を確実に順守していく」と説明。さらに、国内で再びウイルスの大流行が発生した場合は観客数に関するルールを厳しくする可能性があると警告し、「しかしながら、さらなる厳しい衛生基準が必要な状況になり、観客数を減らすことを余儀なくされた場合、すでに販売された追加分のチケットは払い戻しする」と補足した。

 今季の四大大会(グランドスラム)は、第1戦として全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)が8月31日に開幕するものの、大会は無観客での開催が決定。その一方で、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2020)は、第2次世界大戦(World War II)後では初めて中止となった。

 3月から中断されていた今季の男女ツアーは、8月に再開されることになっている。(c)AFP