「誰が守ってくれるの?」
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ギリシャ共和国ピレウスの港において撮影された、移民少女の1枚。およそ2万人の移民や難民の若者が多く暮らすレスポス島から、新型コロナウイルス感染症の感染爆発を防ぐために、ピレウスに渡り、バスに乗り込もうとしている。この少女は親と一緒なのだろうか、どこで暮らしていくのだろうか、誰が守るのだろうか。少女が1人で歩くその背中に、ふと自身のことで精一杯になり、世界に目を向けることが難しくなっていることに気づかされた。
各国が増え続ける感染者と向き合い、経済打撃を受け自国の対策に手一杯になる中、移民や難民は、世界から少しずつ取り残され、気づかぬうちにウイルスの脅威にさらされている。誰にも守られていない、ということは、ウイルスよりもずっと恐ろしいことかもしれない。こんな時こそ、私たちは世界中に目を向け、互いを守るために行動することが求められているのではないだろうか。
[東京女子大学 宮台 朋実]