【7月2日 AFP】オーストラリアは2日、中国が「香港国家安全維持法」を成立させたことを受けて、香港市民への「避難場所」提供を積極的に検討していると明かした。この動きは、中国との緊張をさらに悪化させる可能性が高い。

 スコット・モリソン(Scott Morrison)首相は、香港の事態は「非常に憂慮すべき」であり、政府は香港市民の受け入れ案を「極めて積極的に」検討していると述べた。

 オーストラリアは避難場所提供の申し出ができるのかとの質問を記者から受けた首相は、「できる」と答えた。

 さらに、内閣は間もなくこの措置について協議すると述べ、承認される公算が大きいことを示唆した。

 前日には英国も、英国海外市民(BNO)旅券(パスポート)の所持者とその家族に対し、英国への移住や、場合によっては市民権の申請も認める移住権拡大の方針を表明している。

 ただ豪中両国はここ最近衝突を繰り返しており、豪側が介入すれば二国間関係をさらに緊張させることは必至だ。(c)AFP