【7月2日 AFP】19-20イングランド・プレミアリーグは1日、第32節の試合が行われ、4位チェルシー(Chelsea)は残留争いを強いられているウェストハム(West Ham)に2-3でまさかの黒星を喫し、5位との差を広げることができなかった。

 先に行われた試合では、3位レスター・シティ(Leicester City)がエバートン(Everton)に1-2で敗れており、アウェーのチェルシーはこのチャンスを生かしたかったが、これが再開後で初の敗戦となった。

 チェルシーはウィリアン(Willian Borges da Silva)のPKで先制するも、直後の前半アディショナルタイムにトマシュ・ソウチェク(Tomas Soucek)にヘディングを決められ、ウェストハムに再開後初の得点を許す。

 51分、ミカイル・アントニオ(Michail Antonio)に逆転ゴールを許したチェルシーは、ウィリアンが華麗なFKを決めて70分に追いつくも、89分には鮮やかなカウンターから最後は途中出場のアンドリー・ヤルモレンコ(Andriy Yarmolenko)に決勝点を奪われた。

 レスターと1ポイント差の4位チェルシーは、5位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、6位ウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)との勝ち点差が2に縮まっており、来シーズンに向けた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)の出場権争いは激化している。

 チェルシーのフランク・ランパード(Frank Lampard)監督は、「これが今季の流れだ。良いシーズンだが、こうした場面が多すぎる」とコメントした。

「だからわれわれは優勝争いではなく、トップ4争いをしている。強豪チームほど物事をしっかりとこなせていない」

 エミレーツ・スタジアム(Emirates Stadium)では、ホームのアーセナル(Arsenal)がノリッジ・シティ(Norwich City)に4-0で勝利した。

 GKティム・クルル(Tim Krul)のミスを突いて先制点を奪ったピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)は、これがリーグ戦79試合目の出場で、アーセナルでは最速で50得点を達成した選手となった。

 前半、グラニト・ジャカ(Granit Xhaka)のゴールをアシストしたアシストしたオーバメヤンは、今度は相手のミスパスから追加点を奪い、チームのリードを3点に広げた。2ゴールのオーバメヤンはこれが今季のリーグ戦19点目となり、レスターのジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)と並び得点ランキングで首位に立った。

 また81分には、1月にサウサンプトン(Southampton FC)から加入し、この日がデビュー戦となったセドリック・ソアレス(Cedric Soares)がミドルシュートを決めた。

 3連勝のアーセナルは7位に浮上し、対するノリッジはこれまで以上に降格を観念する結果となった。(c)AFP/Kieran CANNING