【7月2日 Xinhua News】中国陝西省（Shaanxi）の西安衛星測量制御センターは6月30日、四川省（Sichuan）の西昌衛星発射センターから23日に打ち上げられた「北斗」衛星測位システムを構成する最後の衛星が、静止軌道に到達したと発表した。

　同センターによると、衛星は8日間近く飛行した後、地球の上空3万6千キロにある最終軌道に無事に到達した。搭載機器も稼働し、軌道上で正常に動作しているという。

　来週には同衛星との間で衛星間回線システムの試験が実施される。総合的な試験を経て「北斗3号」に接続され、サービス提供を開始する。

「北斗3号」は2018年12月、「一帯一路（Belt and Road）」沿線国・地域をはじめとする世界各国に基本的なナビゲーションサービスの提供を開始した。

「北斗」システムは、世界の4大グローバル衛星測位システムの一つで、他には米国の「GPS」、欧州連合（EU）の「ガリレオ」、ロシアの「グロナス」がある。(c)Xinhua News/AFPBB News