【7月1日 Xinhua News】中国南京市(Nanjing)在住の日本人ドキュメンタリー監督、竹内亮さんが制作した中国湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)の人々に密着した作品「好久不見、武漢(お久しぶりです、武漢)」の配信がこのほど始まり、好評を博している。作品は同市の人々が新型コロナウイルスと闘った日々や闘いを終えた現在の生活状況をリアルに表現した。

 竹内監督は今月初め、1月下旬から2カ月半にわたり都市封鎖(ロックダウン)されていた武漢を訪れ、現地の10人に話を聞いた。「武漢のありのままの姿を世界に伝えたい。一方で、武漢に行くのが怖い。そんな思いから始まったこの作品を通じて、多くの人に今の武漢を知ってもらいたい」と話す。

 居酒屋を経営する男性や中学校の英語教師、バイク便配達員、看護師、マスク工場の部門責任者などが、新型コロナと闘った日々や闘いを終えた現在の生活について赤裸々に語った。配信後すぐに大きな話題となり、短文投稿サイト微博(ウェイボー、Weibo)での再生回数は1600万回、「いいね」は20万件、リツイートは16万件を超えた。

 竹内監督は、撮影を終えた後「もう一度武漢に行きたい」と心境を表現。「食べ物は安くておいしいし、何より武漢の人はとても情熱的で、優しい人ばかりだった。今年中に、私は必ずまた武漢に行く。武漢、再見!」と締めくくった。(c)Xinhua News/AFPBB News