【7月1日 Xinhua News】中国河南省(Henan)商丘市(Shangqiu)から安徽省(Anhui)合肥市(Hefei)を経由し浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)に至る、商合杭高速鉄道の合肥ー湖州区間が28日、運行を開始し、河南・安徽・浙江3省がシームレスにつながった。同区間は総延長約311キロ、中国東部の長江デルタ地域と中原(黄河の中下流域)地域を結ぶ交通の大動脈が、また一つ開通した。

 商合杭高速鉄道の北区間、商丘ー合肥間は昨年12月1日に運行を開始した。今回開通した南区間の合肥ー潮州間は、安徽省合肥市から馬鞍山市(Maanshan)含山県(Hanshan)、蕪湖市(Wuhu)、宣城市(Xuancheng)の順に南下し、浙江省湖州市(Huzhou)で南京(Nanjing)と杭州を結ぶ高速鉄道と合流して終点の杭州に至る。合肥南駅から杭州東駅までの所要時間は、最短で2時間7分にまで短縮された。

 安徽省馬鞍山市含山県にある凌家灘(りょうかたん)遺跡の管理処主任、唐軍(Tang Jun)氏は「商合杭高速鉄道は凌家灘と浙江省杭州市の良渚(りょうしょ)という、長江流域の二大先史文明の地を結んでいるだけでなく、黄淮(黄河、淮河)流域の商丘、亳州(Bozhou)、寿県といった有名な古都もつないでおり、これが鉄道の独自の魅力となっている」と述べた。

 同省発展改革委員会の鉄路建設調整指導グループ弁公室、付佳佳(Fu Jiajia)副主任は「商合杭高速鉄道の配置は文化を保護・伝承するとともに、高速鉄道によって沿線の経済発展促進と、人々の外出や交流の利便性を高めることを目的としている」と語った。(c)Xinhua News/AFPBB News