【7月1日 Xinhua News】中国科学院の研究者らによる共同チームが、生分解性のがん標的ナノ粒子を開発した。がん治療法での活用が今後期待される。

 研究チームは、腫瘍塞栓術と化学療法を組み合わせ、この新技術を開発した。がん細胞内の血管を塞栓してがん細胞を死滅させる安全で有効な治療法を発見することは、研究者らにとって常に課題となっていた。また、がんの病巣内の血管で血栓を引き起こす薬は、長期的ながんの根絶に至っていなかった。

 研究チームが開発したナノ粒子はDNAナノロボット型で、腫瘍血管壁や腫瘍間質に血液の凝固に関わる酵素であるトロンビンを確実に送り込み、がん細胞を「餓死」させる働きを持つ。

 今回の研究により、腫瘍血管を塞栓させる細胞傷害性薬剤とタンパク分解酵素であるプロテアーゼを、生分解性のがん標的ナノ粒子と共に投与することで、凝固療法によるがん治療指数を改善する有望な戦略となることが示された。

 研究成果はこのほど、英科学誌「Nature Biomedical Engineering」の電子版に掲載された。(c)Xinhua News/AFPBB News