【7月1日 AFP】米マイナーリーグは30日、2020年シーズンの中止を正式に発表した。

 大リーグ(MLB)については、短縮シーズンでの7月下旬開幕がようやく見えてきたが、若手の育成やけがをしたメジャーリーガーの調整の舞台であるマイナーリーグは、以前からうわさされていた通り、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で全く開催しないことが決まった。

 マイナーリーグを統括する全米プロ野球リーグ協会(NAPBL)のパット・オコナー(Pat O'Conner)会長は、「この国と組織にとってかつてない異例の状況の中、われわれの歴史で初めて、マイナーリーグのない夏が訪れることになった」と話した。

「多くの人にとって悲しい日ではあるが、この発表によって2020年シーズンをめぐる不透明な状況は解消されたから、家族で楽しめる手頃な娯楽としての2021年シーズンに向け、計画を練り始めることができる」

 これにより、無数のプロ選手がプレーの機会を失うことになったが、MLBの多くのチームはキャンプインが近づく中で、一部の有望なマイナー選手を60人枠に登録している。

 デトロイト・タイガース(Detroit Tigers)は同日、6月のMLBドラフトで全体1位指名したスペンサー・トーケルソン(Spencer Torkelson)と、史上最高額となる契約金840万ドル(約9億円)でマイナー契約を結んだことを発表した。トーケルソンは60人枠に入っており、今シーズン中にもメジャーデビューを果たす可能性がある。(c)AFP