【7月1日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)の大谷翔平(Shohei Ohtani)について、ビリー・エプラー(Billy Eppler)ゼネラルマネジャー(GM)が、状態も良いため二刀流選手としてキャンプインする予定だと話した。

 大谷は2019年に肘の靱帯(じんたい)を再建するトミー・ジョン(Tommy John)手術を受け、2月時点では二刀流復帰は5月以降になるとみられていたが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の影響で開幕が7月23日か24日にずれ込んだため、現在は60試合の短縮シーズンに二刀流でフル参戦することが見込まれている。

 ジョー・マッドン(Joe Madden)監督も前週、大谷の開幕からの先発ローテーション復帰に期待し、週に1回登板してそれ以外の週3回か4回は、指名打者として出場させる見通しを語っている。監督は「それがチームに違いを生み出す」と話している。

 エプラーGMはまた、国内の大半の州で新型ウイルスの感染者数が増え続けていることを踏まえ、活動再開に向けた対策も明かした。クラブハウスからはソファ等の家具を撤去し、選手にはクラブハウスをリラックススペースではなく、服をかける「クローゼット」と考えてもらうようにするという。

 GMは、選手を含めたスタッフ全員が、MLBの定めるソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)のガイドライン等の対策に従い、チーム内での感染拡大防止に努めるよう、監督と二人で周知していくと話している。

 エプラーGMは「何かの判断が必要な場面では、必ず健康と安全を最優先に考える。そのために全力を尽くすことが大切だ」と話した。

 GMによれば、今のところ感染を心配してシーズン不参加を表明する選手は出てきていないという。(c)AFP