【6月30日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のキケ・セティエン(Quique Setien)監督は、控室で言い争いがあり、リオネル・メッシ(Lionel Messi)とアシスタントコーチが緊張状態にあると報じられながらも、選手たちとの関係は良好だと主張している。

 27日にセルタ(Celta de Vigo)と2-2で引き分け、結果的に首位レアル・マドリード(Real Madrid)に2ポイント差をつけられることになったバルセロナの選手たちは、試合後に怒りの言葉をぶつけ合っていたと伝えられている。

 また給水ブレークの間、メッシが直接指示を送ろうとするエデル・サラビア(Eder Sarabia)コーチから離れ、あからさまに無視しているように見える映像もあった。

 再び勝ち点を取りこぼすと事実上タイトルを逃すことにもなり得るバルセロナは、30日に好調アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)をホームに迎えるが、そうしたことを考慮すると、一体感の欠如はタイミングが悪い時期に訪れた。

 セティエン監督は29日の記者会見で「われわれ全員がそれぞれ違った物の見方や考え方を持っているから、日常生活同様、意見の食い違いは常にあるもの」とコメントした。

「だが、それが普通だ。現役時代、私はどちらもなかなか折り合いをつけられない選手だった。それぞれにビジョンがあるから、重要なのは全員に共通の理念を守るよう納得させることだ」

「私はそれが当たり前だと思っている。コミュニケーションは良好だと考えているし、特定の出来事に重きを置きはしない」

 敵地でセルタ相手に2-1でリードしていたバルセロナだが、ジェラール・ピケ(Gerard Pique)がファウルを与えると、イアゴ・アスパス(Iago Aspas)に直接FKを決められ88分に同点とされた。

 試合後の控室で言い争いがあったと示唆されていることに対し、セティエン監督は「試合に勝てず、あのFKのように一つのチャンスを決められれば、誰だって何かを求めるもの。これはわれわれが巻き込まれたサーカス」と語った。

「われわれはより一般的な要素に関心を持っている。選手との関係は良い。意見の食い違いがあるかもしれない特定の瞬間はあるが、私が言及するに値する問題は一切ないと理解している。とんでもない」 (c)AFP/Thomas ALLNUTT