【6月30日 Xinhua News】中国の食事宅配サービス大手「美団外売」は29日、全国のホテル・飲食店などが加盟する中国飯店協会および調査会社「艾瑞諮詢集団」(iResearch)と共同で「2020年食事宅配サービス業界報告」を発表、2019年の中国食事宅配サービス産業規模が前年比39・3%増の6500億元(1元=約15円)余りになったことを明らかにした。

 中国飯店協会の金勇(Jin Yong)副秘書長によると、若年層の「おひとりさま経済」需要が「個食」をメインの食事形式に変えたという。このような一人であっても孤独ではない食事形式は、中国の単独世帯(一人暮らし)の人口数増加と密接に関連しており、「おひとりさま経済」は1千億元市場となっている。

 美団の研究機関「美団研究院」が同協会食事宅配サービス専門委員会と共同で同時発表した「2019~20年上半期中国食事宅配産業発展報告」によると、今年2月に食事宅配を行っている業者を対象に行ったアンケート調査では、86・8%が宅配を始めてから売り上げが増加したと回答。特に今年は新型コロナウイルス感染症流行期間に、食事宅配サービスが飲食店にとって販売ルートや収入源を増やす助けになった。(c)Xinhua News/AFPBB News