【6月30日 People’s Daily】新型コロナウイルスの流行で、医師にかかっている人々はジレンマに陥った。薬の服用を続けなければならないが、病院に行けば、新型コロナに感染するかもしれないからだ。

 中国の江西省(Jiangxi)に住む64歳の宋さんも、そうだった。宋さんはパーキンソン病を患っていた。そうした折、宋さんの息子は浙江大学(Zhejiang University)医学院付属の邵逸夫医院がインターネット上で外来患者の診察を行っていることを知った。医師がネットで診察、薬を送ってくれるという。宋さんは間もなく、薬を受け取った。

 新型コロナの流行期、オンライン医療が生まれた。患者はネットを通じて、診察を受け、相談し、薬を自宅まで送ってもらう。このような方式だと、病院に行く必要がなく、新型コロナに感染するリスクも減少した。国家衛生健康委員会の統計によれば、新型コロナの流行期、この委員会の管轄下にある病院ではオンライン診療が昨年の同じ時期の18倍に増えた。

 邵逸夫医院の蔡秀軍(Cai Xiujun)院長によれば、この病院では「専門家による問診専用回線」や、「名医のライブ配信」、「無料諮問」などをネット上に開設、1700万人余りが自己診断システムに登録したという。

 医療分野ではネット技術がますます幅広く応用されるようになっている。第5世代移動通信システム(5G)は遠隔地での立ち会い診療を支援する。中日友好医院の国家遠隔医療・ネット医学センターは湖北省(Hubei)での遠隔立ち会い診療を85件実施した。北京中医薬大学(Beijing University of Chinese Medicine)や北京大学 (Peking University)の6院などはネットでサービスを展開、湖北省の防疫活動を支援した。医療従事者や病院、社会各界の支持により、オンライン・サービスの件数は増加し、質も向上している。

 多数の医師が情報技術により、ネット上でも活動を始めた。上海や天津(Tianjin)、重慶(Chongqing)、湖南(Hunan)、湖北、甘粛(Gansu)などではネット病院の開設が加速している。百度(Baidu)、アリババ(Alibaba)、騰訊控股(テンセント、Tencent)などネット企業は相次いで、いろいろな技術を無料提供している。

 国家衛生健康委の劉文先(Liu Wenxian)企画発展・情報化副司長は、今後はオンライン、オフラインの一体化サービスを推進し、ネットを利用した医療という新業態の健全な発展を促進すると述べた。(c)People's Daily/AFPBB News