【6月30日 AFP】カナダ・モントリオールを拠点に活動するエンターテインメント集団「シルク・ドゥ・ソレイユ(Cirque du Soleil)」は29日、破産手続きを申請し、3000人余りを解雇すると発表した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で全公演の中止を余儀なくされ、収入が途絶えていた。

 シルク・ドゥ・ソレイユによると、ケベック(Quebec)州の裁判所に破産手続きを申請し、30日に審理される。申請が認められれば、米国でも破産手続きを申請する予定だという。

 1984年に設立され、世界300余りの都市で公演を行ってきたシルク・ドゥ・ソレイユは、レイオフ(一時解雇)していた従業員3480人を直ちに解雇する。

 シルク・ドゥ・ソレイユ・エンターテインメント・グループ(Cirque du Soleil Entertainment Group)のダニエル・ラマール(Daniel Lamarre)最高経営責任者(CEO)は、「シルク・ドゥ・ソレイユは過去36年間、大きな成功を収めた有益な団体だった。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によりすべての公演を中止せざるを得なくなり、以降、収入が途絶えたため、経営陣は会社の将来を守るために断固とした行動を取るほかなかった」と説明した。

 映像は2019年12月に撮影された公演リハーサル時の資料映像。(c)AFP