【6月30日 AFP】北米アイスホッケーリーグ(NHL)は29日、3週間前に少人数でのグループ練習を解禁して以降の検査で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性反応を示した選手が合計26人に上ったと公表した。具体的な選手名やチーム名は明らかにされなかった。

 リーグの発表によると、シーズン再開計画のフェーズ2として少人数でチームの練習施設を利用していたのは、250人以上に上っていたという。今月8日に練習が再開されてからは1450人以上が検査を受けており、施設利用者では合計15人に陽性の結果が出て自主隔離に入っている。

 また、この3週間では「フェーズ2に入っていなかった他の選手11人も、COVID-19で陽性反応を示したと把握している」といい、医療専門家のガイドラインに従ってそれらの選手も自主隔離に入っていることが明らかにされた。

 リーグ側と選手会側は先日、キャンプの期間や試合再開の時期を含めたシーズン再開計画に合意し、来月10日からキャンプを開始するなど計24チームが活動再開に向けた準備に入っている。

 新型コロナウイルスの影響で3月11日を最後に中断されていたNHLの2019-20シーズンは、「バブル」環境にある周囲から保護された2都市で集中開催されることになっており、イースタンカンファレンスとウエスタンカンファレンスのそれぞれ12チームが参加する。

 各カンファレンスの上位4チームがスタンレーカップ(Stanley Cup)プレーオフのシード順位をかけて争う一方で、残りの8チームはプレーオフ1回戦でどの上位4チームと対戦するかをかけて、5試合制の予選ラウンドを戦うことになっている。

 開催場所の最終候補は米国のロサンゼルス、シカゴ、ラスベガス(Las Vegas)のほか、カナダのエドモントン(Edmonton)やトロントなどに絞られている。(c)AFP