【6月30日 Xinhua News】中国広東省(Guangdong)広州市(Guangzhou)の一部区域では今後、ネット配車予約アプリを通じて自動運転機能を備えたタクシーを予約できるようになる。事前の申請や資格は必要なく、予約の手順も通常のネット配車予約と変わらないという。

 同市に本社を置き、自動運転技術の開発を手掛ける広州文遠知行科技はこのほど、電子商取引(EC)大手アリババグループ(Alibaba Group)傘下の地図サービス大手「高徳地図(Autonavi)」と提携し、「ロボタクシー」と名付けたモビリティサービスを正式に開始したと明らかにした。

 広州文遠知行科技の張力(Zhang Li)最高執行責任者(COO)は「車には『安全員』が同乗し、複雑な道路状況ではハンドルを操作する。乗客は高徳地図のスマートフォンアプリの配車機能で予約できる。乗降地点がロボタクシーのサービス範囲内であれば車を呼ぶことができる」と説明。同社の営業範囲は現在、黄埔区(Huangpu)中心区域の144平方キロをカバーしており、乗降地点約200カ所を設置していると語った。

 同社は昨年12月、市内の一部区域でロボタクシー・サービスを開始。予約件数は最初の1カ月で8千件を超え、累計4万1千キロを無事故で走行している。(c)Xinhua News/AFPBB News