【6月29日 AFP】パキスタン南部カラチ(Karachi)で29日、証券取引所が襲撃され、6人が死亡した。警察当局によると、襲撃犯は立会場に手りゅう弾を投げた後、銃撃を開始。犠牲者の中には警察官1人が含まれるという。

 カラチ警察の発表によると、警備員4人、警察官1人、現場に居合わせた人1人が死亡。治安部隊が銃撃犯4人を射殺した。

 また警察は「テロリスト」から複数の自動小銃や爆発物を回収した。

 カラチ警察本部長は、立会場の外に車を止めた襲撃犯らが、建物に向けて手りゅう弾を投げた後、銃撃を始めたと説明している。

 今回の襲撃の1週間超前には、カラチの福祉事務所外に並んでいた人々の列に手りゅう弾が投げ込まれる事件が発生。市当局によると、1人が死亡、8人が負傷した。

 カラチではかつて、犯罪や政治や民族問題に絡む暴力沙汰が多発。政治家らにつながった武装集団が政敵を銃撃したり、住宅地で攻撃を仕掛けたりしていた。

 だが近年は、治安機関による武装した政治団体やイスラム過激派の戦闘員に対する作戦を受け、状況が大幅に安定化していた。(c)AFP