パキスタンの証券取引所で襲撃、6人死亡 分離独立派が犯行声明
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【6月29日 AFP】(更新、写真追加)パキスタン南部カラチ(Karachi)で29日、証券取引所が襲撃され、6人が死亡した。同国からの分離独立を目指すバルチ解放軍(Baloch Liberation Army)が犯行声明を出した。
警察当局によると、襲撃犯は立会場に手投げ弾を投げた後、銃撃を開始。犠牲者の中には警察官1人が含まれるという。
カラチの警察本部長は、襲撃で警備員4人、警察官1人、現場に居合わせた人1人が死亡したとし、治安部隊が銃撃犯4人を射殺したことを認めた。
また警察は「テロリスト」から複数の自動小銃や爆発物を回収したと発表している。
バルチ解放軍はAFPに宛てたメッセージで犯行を認め、戦闘員の精鋭部隊が襲撃を実行したと述べた。
バルチ解放軍は主に同国南西部バルチスタン(Balochistan)州で活動を展開する反政府武装組織の一つ。同州は何年もの間、分離派勢力やイスラム過激派などによる暴力沙汰に見舞われている。
カラチではかつて、犯罪や政治や民族問題に絡む暴力沙汰が多発。政治家らにつながった武装集団が政敵を銃撃したり、住宅地で攻撃を仕掛けたりしていた。
だが近年は、武装した政治団体やイスラム過激派の戦闘員に対する治安機関による作戦を受け、状況が大幅に安定化していた。(c)AFP