【6月29日 AFP】性的少数者(LGBT)の権利を訴える「プライド(Pride)」パレード初開催から50年を迎えた27日、LGBTコミュニティーとその支援者らは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)の脅威を受けて、イベントの多くをオンラインで実施した。

 通りに繰り出す活動家もいたが、エネルギーのほとんどは、24時間生配信のオンラインイベント「グローバル・プライド(Global Pride)」に向けられた。

「存在、主張、抵抗」をスローガンに掲げた同イベントは、英ロンドンでグリニッジ標準時(GMT)午前5時(日本時間同日午後2時)に開幕した。

 米オーディション番組アメリカン・アイドル(American Idol)への出演で知られる歌手でドラァグクイーンのトドリック・ホール(Todrick Hall)さんを筆頭に、米ポップ歌手のケシャ(Kesha)さんやエイバ・マックス(Ava Max)さんといったスターらも登場した。

 コスタリカのカルロス・アルバラド(Carlos Alvarado)大統領をはじめ、政治家らも登場した。コスタリカは先月、同性婚が合法化されたばかり。

 米国では、バラク・オバマ(Barack Obama)前大統領がビデオメッセージを公開。同性愛者の権利を訴えるゲイ・プライド運動の発端となった1969年の「ストーンウォールの反乱(Stonewall Uprising)」で行動を起こしたニューヨークの性的少数者らに敬意を表した。

 米大統領選で民主党候補指名が確実となったジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領もビデオメッセージを寄せ、職場でのLGBT差別を違法と判断した最近の米最高裁の判断に言及した。(c)AFP