楽曲使用続ければ法的措置、ストーンズがトランプ陣営に警告
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【6月29日 AFP】英ロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)」は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が選挙集会で同バンドの楽曲「無情の世界(You Can't Always Get What You Want)」の使用をやめなければ法的措置も辞さないと表明した。
ローリング・ストーンズは27日朝までに米エンタメ情報ウェブサイト、デッドライン(Deadline)に送った声明で、トランプ氏に同楽曲の使用をやめさせるため実演権管理団体BMIを代理人に指名したと明らかにした。
ストーンズの公式ツイッター(Twitter)アカウントもリツイートしたこの声明は、「BMIはストーンズの代理としてトランプ陣営に対し、ストーンズの楽曲の無許可使用はライセンス契約違反だと通知した」 「もしドナルド・トランプ氏が楽曲の使用拒否を無視して(無許可使用を)続けるなら、楽曲の公開禁止違反と無許可実演で訴訟を起こされるだろう」としている。
トランプ陣営がこの曲を使い始めたのは2016年米大統領選の共和党地区党員集会で、そのときから選挙集会でこの楽曲の使用を中止するよう求められてきた。
BMIはトランプ氏の弁護士からは何の反応もないとしている。
有名バンドがトランプ陣営に楽曲の使用中止を求めたのはストーンズが初めてではない。英ロックバンド、クイーン(Queen)は、2016年大統領選を前にオハイオ州クリーブランド(Cleveland)で開かれた共和党のイベントで、トランプ氏が同バンドのヒット曲「伝説のチャンピオン(We Are The Champions)」に合わせてステージ上を歩いたと苦情を申し立てた。
ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)、リアーナ(Rihanna)、エアロスミス(Aerosmith)、アデル(Adele)、ニール・ヤング(Neil Young)といったアーティストや、米ロックミュージシャン、トム・ペティ(Tom Petty)さんの遺族、ロック歌手、プリンス(Prince)さんの遺産管理団体が、トランプ氏による楽曲無断使用に抗議している。
米歌手のベティ・バックリー(Betty Buckley)も最近、作曲家のアンドリュー・ロイド・ウェバー(Andrew Lloyd Webber)さんに、トランプ氏に選挙集会でのヒット曲「Memory」の使用をやめさせるよう求めていた。(c)AFP