【6月30日 Xinhua News】中国江蘇省(Jiangsu)の蘇州(Suzhou)工業パーク管理委員会は28日、蘇州自由貿易片区(エリア)の保税区で他の貨物と混載され、蘇州と欧州を結ぶ陸路輸送を運営する中欧卡航(江蘇)物流服務の高速トラック便で出荷された香港の輸出貨物が、25日にドイツのデュースブルクに到着したと明らかにした。全行程は15日間だった。香港の輸出貨物が蘇州でトラックに混載され、欧州に運ばれたのは今回が初めて。

 貨物は世界上位500社企業の自動車部品1パレットで、重さは200キロ。香港から欧州への貨物輸送は通常空路か海路を選ぶが、荷主は今回、陸路の輸送を試したいと希望した。貨物が1パレット200キロと少なく、チャーター輸送(貸し切り輸送)には適さないため、国の貿易円滑化政策を活用し、蘇州自由貿易区の保税区内外で他の貨物と混載させ、1台のトラックで欧州へ向かった。これにより「1キロからの貨物を15日で運ぶ」という混載輸送が実現した。

 中欧卡航の唐虎(Tang Hu)副総経理は、長江デルタ地域と香港以外にも東南アジア諸国連合(ASEAN)やシンガポール、北東アジアの貨物を蘇州自由貿易片区で混載させることで、15日以内に欧州ーアジア間を相互接続するLCL貨物(小口貨物)のトラック輸送網を構築していくと説明。「一帯一路(Belt and Road)」沿線国・地域の企業の物流コストを引き下げていく考えを示した。(c)Xinhua News/AFPBB News