【6月28日 Xinhua News】中国東部のアモイ市(Xiamen)を出発する「中欧班列(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)」は、新型コロナウイルス感染拡大の中でも活況を呈しており、安全で効率的な物流サービスを企業に提供している。

 液晶ディスプレイの開発や生産に従事するTPVディスプレー・テクノロジー(アモイ)の王為弟(Wang Weidi)物流部門責任者は、「感染症が生産に与えた影響は限定的だ。中欧班列によって、LCD(液晶)パネルをポーランドの企業に計画通りに配送している」とした。また、同社は1~5月にかけて計705TEU(20フィートコンテナ換算)の電子製品を中欧班列を通じ輸出したと述べた。

 アモイの海滄税関によると、1~5月に同市出発の中欧班列の本数は前年同期比84%増の112本、輸送量は119%増の1万206TEU、貨物総額は120%増の3億9600万ドル(1ドル=約107円)に上った。

 中国国家鉄路集団は、全国で中欧班列の5月の運行本数が、前年同月比43%増の1033本で、輸送量も9万3千TEUに達し、共に過去最多を記録したと発表した。(c)Xinhua News/AFPBB News