【6月28日 AFP】米プリンストン大学(Princeton University)は27日、ウッドロー・ウィルソン(Woodrow Wilson)第28代大統領の思想や政策が人種差別的だったとして、ウィルソンの名前を冠した同大学の公共政策学部と学寮の名称を変更すると発表した。

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 ウィルソンは1913~21年に2期大統領を務めた。国連(UN)の前身に当たる国際連盟(League of Nations)の創設に尽力し、米国の孤立主義に終止符を打った。

 その一方で人種差別政策を支持し、とりわけ連邦政府機関が人種的に統合されてから数十年たった後でも連邦政府機関内部の人種隔離を容認していた。

 プリンストン大学の公共政策学部は「Princeton School of Public and International Affairs」に、ウィルソンの名前を冠した学寮は「First College」に改称される。

 先月25日に非武装のアフリカ系米国人ジョージ・フロイド(George Floyd)さんが白人警官に拘束されて死亡した事件以来、構造的な人種差別の撲滅を求める抗議活動が全米を席巻している。(c)AFP