【6月28日 Xinhua News】中国不動産会社大手の碧桂園集団が手掛けた世界初のロボットレストラン複合施設が先日、広東省(Guangdong)仏山市(Foshan)にある同社の本部付近で正式にオープンした。

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「FOODOM天降美食王国」と名付けられたこのロボットレストランの面積は約2千平方メートル、収容人数は約600人。約200種の料理を提供し、最速20秒で配膳できる。炒め物や麺などの各種の調理に対応する独自開発した20種以上のロボットが登場、規模の大きさや技術の進み具合、業態の豊富さで人々の驚きを呼んでいる。

 中国科学院の趙淳生(Zhao Chunsheng)院長はこのロボットレストランについて「調理ロボット業界で技術が最も進み、業態が最も整い、商品が最も豊富な事業で、多くの面で業界の空白を埋めたばかりか、手本としての意義と研究価値を持っている」と評価した。

 世界初のロボットレストラン複合施設のオープンは巨大飲食市場に碧桂園集団が攻勢をかけていることを意味している。関連データによると、中国飲食業の売上高は19年、前年比9・4%増の4兆6721億元(1元=約15円)に達し、20年の市場規模は5兆元を突破する見通し。

 調理ロボットは、同社が描くハイテク事業の未来像の重要な一部となる。同社は19年、「素晴らしい生活を世界に提供するハイテク総合企業」との位置付けを新たに提出し、本業の不動産業の強化をめぐり、建築ロボット、現代農業、ロボットレストランなどのハイテク産業への布石を打つ方針を明らかにしている。(c)Xinhua News/AFPBB News