【6月27日 AFP】インディカーシリーズ、インディアナポリス500(Indianapolis 500)の主催者は26日、25万席を誇るインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(Indianapolis Motor Speedway)の観客数を半分に制限し、延期された今季のレースを安全に開催する意向を示した。しかし、具体的にどのような新型コロナウイルス対策を講じ、10万人以上の観客に対応するかについては明らかにしなかった。

 今回で104回目を迎えるクラシックレースのインディ500は、当初5月24日に開催される予定だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)で延期を余儀なくされ、今季のシリーズも米テキサス州のサーキットで今月ようやく開幕にこぎつけた。

 1周約4キロメートルの名門オーバルトラックである同スピードウェイのJ・ダグラス・ボールズ(J. Douglas Boles)会長は、「8月23日の日曜日にインディ500を開催し、世界最高のレース場でファンの皆さんをお迎えすると約束する」「観客数は収容人数の約50パーセントに制限することになる。衛生および安全対策に関して、これからさらに慎重に検討していきながら、最終的な人数をまとめていく」と述べた。

 その一方でボールズ会長は、10万人以上を入れるスピードウェイがどのようにしてソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)やマスク着用の規則に従うかについては深く言及しなかった。今後は公衆衛生当局と連絡を維持しながら、「総合的な開催案の詳細を数週間以内に明らかにする」という。

 例年のインディ500は合計40万人近くの観客が車で訪れており、施設内には駐車場をはじめガレージやシートエリア、そして博物館などがあるほか、ゴルフコースの一部もある。(c)AFP