【6月27日 AFP】米国の規制当局が、2度の墜落事故を起こした米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)の737MAX型機の試験飛行を早ければ来週にも実施することが分かった。関係筋2人が26日、AFPに明らかにした。

 737MAX型機をめぐっては、インドネシアのライオン航空(Lion Air)とエチオピア航空(Ethiopian Airlines)の同型機が墜落して計346人が死亡し、2019年3月から世界中で運航停止となっている。ボーイングは、墜落事故の直後に主要因と特定された操縦システムのソフトウエアをアップグレードしたが、その後、航空安全規制当局によってその他の問題が見つかり、737MAX型機の再認証は遅れている。

 関係筋2人はAFPに対し、試験飛行は同機の再認証に向けた重要な一歩だが、具体的な日程はまだ固まっていないと語った。

 新型コロナウイルスの流行で世界的に航空旅行が大幅に落ち込む中、737MAX型機の需要は激減している。ボーイングは、同機の認証の時期は米連邦航空局(FAA)が決定するとしながらも、第3四半期中の納入再開には間に合うはずとの見通しを示している。(c)AFP