【6月27日 Xinhua News】中国各地では伝統の節句、端午節(旧暦5月5日、今年は6月25日)を迎え、ちまきのいい香りに包まれている。山西省(Shanxi)呂梁市(Lvliang)臨県にある前青塘(ぜんせいとう)村はここ数年、住民がちまきを作って販売することで貧困から脱却し、小康(ややゆとりのある)社会への道を歩んでいる。

 同村は2013年、貧困村に指定された。村の人口2505人のうち登録貧困世帯は344世帯798人に上り、平均年収は2千元(1元=約15円)をやや上回る程度だった。

 同村は呂梁山の山間部にあるが、水資源には恵まれ、平地部分にはヨシが広く群生するため、村にはこれでちまきを作る伝統がある。村の貧困救済活動チーム責任者の李鑫(Li Xin)さんは「貧困脱却活動が実施されて以降、われわれはちまき産業の発展促進に注力してきた。今年の生産高は3千万元に上る見込みで、千人近い雇用を創出し、平均年収も1万元を超える可能性がある」と説明。また、昨年からネット販売も始めており、今年の売り上げは全体の35%に達していると述べた。

 現在、前青塘村は「ちまき協会」を設立し、標準規格を制定中で、最も重要な食の安全を保証しつつ、品質に対しさらに厳しい規格化を行っている。(c)Xinhua News/AFPBB News