【6月27日 AFP】ナイル川(Nile River)の巨大ダムをめぐりエジプト、エチオピア、スーダンの間で緊張が高まっている問題で、エチオピア政府がダムの注水を延期することで3国が合意した。エジプト大統領府が26日、発表した。

 エチオピアはこれまで、下流に位置するエジプトとスーダンの激しい反対にもかかわらず、大エチオピア・ルネサンスダム(Grand Ethiopian Renaissance Dam)の注水を7月から開始するとし、エジプトが国連安全保障理事会(UN Security Council)に協議への介入を要請していた。

 スーダンのアブダラ・ハムドク(Abdalla Hamdok)首相は、「合意に達するまでダムの注水を延期することで見解が一致した」と文書で発表した。同国首相府によると、エチオピアの提案通り、3国それぞれの技術委員会が2週間以内に最終的な合意に達することを目指すという。(c)AFP