【6月27日 AFP】男子テニス、元ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)覇者のゴラン・イワニセビッチ(Goran Ivanisevic)氏は26日、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと明らかにした。同氏は数日前、自身が指導する王者ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)主催のエキシビション大会、アドリア・ツアー(Adria Tour)に参加していた。

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 48歳のイワニセビッチ氏は、自身のインスタグラム(Instagram)アカウントで、「残念ながら(中略)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性だったことがつい先ほど判明した」「気分は良く、特に症状はない」と公表し、自らと接触した人に対して自分自身や愛する人々の健康に気を配るよう呼び掛けた。

 さらに、「これから自主隔離を続けていく」とすると、この10日間に受けた検査では2度陰性だったと補足した。

 現在、世界ランク1位のジョコビッチのコーチ陣に加わっているイワニセビッチ氏は、同選手が主催するアドリア・ツアーの大会ディレクターを務めていたが、参加していた数人のトップ選手が新型コロナウイルスの陽性者となったことでツアーは中止された。

 ジョコビッチをはじめ、グリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)、ボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)、ヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki、セルビア)は、アドリア海に面したクロアチアのザダル(Zadar)で行われていたツアー2週目の21日にプレーした後、いずれも検査で陽性が判明した。

 セルビアの首都ベオグラードで行われたツアー1週目には、選手がネット越しに抱擁を交わしたり、バスケットボールに興じたり、ナイトクラブで踊ったりもしていた。ジョコビッチは、この慈善大会を主催したことで大きな批判を浴びた。(c)AFP