【6月26日 AFP】パキスタン航空(PIA)は25日、所属パイロットの約3分の1が正規の免許を有していないか不正に免許を取得した疑いがあるとして、地上待機命令を出したと発表した。

 パキスタン航空は先月、旅客機が南部カラチ(Karachi)に墜落し98人が死亡する事故を起こしており、機長と副操縦士が新型コロナウイルスに関する会話に気を取られて着陸手順を誤ったとする事故調査報告書が24日に発表されたばかり。

 PIA広報担当者はAFPの取材に、政府が昨年行った調査でパイロット434人のうち約150人が「偽物か、疑わしい免許」を保有していたことが明らかになったと述べた。

 ただ、先月事故を起こした機長と副操縦士は、いずれも正規の免許を取得していたという。(c)AFP