【6月26日 AFP】蚊は新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を人に感染させることができないとする最新の研究結果が25日、イタリア・高等衛生研究所(ISS)から発表された。

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 世界保健機関(WHO)は、吸血昆虫の蚊が新型コロナウイルスを媒介する可能性があるという証拠は何もないとすでに発表していた。蚊は人を刺すことでデング熱や他の感染症を拡散する。

 だが今回の最新研究では、ヒトスジシマカもイエカも新型コロナウイルスを媒介できないことが明らかになった。研究は伊ベネチア動物予防試験所(IZSVe)と共同で実施された。

 ISSは、「新型コロナウイルスは、感染した血液の吸血を通じて蚊に受け渡されると増殖できないことが、今回の研究で明らかになった」と説明。蚊に刺されることで新型コロナウイルスに感染する可能性を排除した。(c)AFP