新型コロナ再流行防止に、的を絞った対策実施 北京市
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【6月26日 Xinhua News】中国北京市では、新型コロナウイルス感染症の再流行に際し、感染拡大の封じ込めと生活正常化のバランスを保つため、より的を絞った対策が講じられている。
同市では、感染のリスクを区ごとではなく、さらに細分化した分区や鎮ごとに指定することで、より適切なレベル分けを行っている。分区は、都市部の行政区分の中で区の下に位置し、いくつかの居住区や地区で構成されている。北京には300超の分区や鎮がある。
同市では21日午後3時の時点で、37カ所の分区と鎮が中リスク区域、4カ所が高リスク区域に指定されている。
▽予防の強化
北京市で最近報告された新型コロナウイルス感染者の大半は、市内の食品卸売市場「新発地」に関連している。この巨大市場では、人口2100万人超を抱える首都の需要を満たすため果物や野菜、肉などが売られている。
同市は感染拡大を封じ込めるため、この市場を訪れた人々に対し広範なウイルス検査を実施。周辺地域には厳格な制限措置を課した。
6月13日以降は、市場の従業員や付近の住民、同施設を訪れた人々を特定し、核酸検査も実施されている。
▽影響の緩和
リスクレベルは、企業活動や人々の移動に対する制限措置に影響を与える。例えば、中・高リスク地域の住民は、北京市外への移動が禁止される。
フィットネスジムをチェーン展開する超級猩猩(しょうじょう、スーパーモンキー)は、ウイルスの流行がより深刻な西城区にある店舗を休業したが、朝陽区にある4店舗は20日時点で営業を続けていた。
同ジムの一部の店舗では同日、複数のクラスが予約でいっぱいになった。 (c)Xinhua News/AFPBB News