【6月26日 AFP】新型コロナウイルスのロックダウン(都市封鎖)措置に違反し、サッカーアルゼンチン代表のリオネル・メッシ(Lionel Messi)の誕生日を祝ったとして、バングラデシュの男15人に罰金が科された。

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 地元治安判事が24日に部隊を伴ってインドとの国境付近の町にあるカフェを強制捜査したところ、バングラデシュで特に人気の高いサッカー選手であるメッシの33歳の誕生日を祝い、17歳から32歳の男がコーヒーを飲んだりケーキを食べたりしていたとされている。

 判事はAFPの取材に対して、男らが町の移動裁判所に出廷し、1人につき罰金100タカ(約126円)の支払いを命じられたと明かした。さらに、カフェ側にも罰金約6000タカ(約7500円)が科されたという。「彼らはソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)の規則を無視し、夜間に外出した。ロックダウンの規則を破った」

 バングラデシュ政府は、3月から実施しているロックダウンの措置を徐々に緩和しつつある。正式発表では、国内で12万人以上が感染して約1600人が死亡しているとされているが、専門家は実際の数はもっと多いと話している。

 同国ではサッカーが人気であるものの、多くの人は海外のチームや選手を応援している。

 メッシの誕生会が行われていたカフェの所有者は、罰金を支払う羽目になったにもかかわらず、今回のサッカーファンに同情しているといい、「メッシの誕生日で大いに盛り上がっていたので、彼らを家に送り返すことはできなかった」と語った。(c)AFP