【6月26日 AFP】男子テニス、世界ランク3位のドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)ら4選手の新型コロナウイルス陽性者を出したアドリア・ツアー(Adria Tour)について、参加選手の行動が「間違っていた」と認めた。

 ティエムがセルビアの首都ベオグラードでプレーしたジョコビッチ主催のエキシビション大会は、最小限のソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)しか採用されず、数千人ものファンが観戦していた。

 世界1位のジョコビッチをはじめ、グリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)、ボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)、ヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki、セルビア)が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性となったのは、選手がネット越しに抱擁を交わしたり、バスケットボールに興じたり、ナイトクラブに繰り出したりした大会後のことだった。

 ベオグラード大会の後、フランスのエキシビション大会に向かったティエムは、バルカン半島を離れてからの10日間で5度検査を受け、いずれも陰性だったとSNSで公表。

 21日に大会が中止されてから初となるコメントの中で「アドリア・ツアーから知らせを受けた時はショックだった」「何週間も無観客でプレーしていたから、イベントにファンがいてくれることが何よりうれしかった」「コロナウイルスに対するセルビア政府の規則を信頼していたが、僕らは楽観的過ぎた」とつづった。

「僕らの行動は間違っていた。調子に乗り過ぎた振る舞いだった。本当に申し訳ない」 (c)AFP