【6月26日 AFP】アフリカ中部のコンゴ民主共和国は25日、同国東部のエボラ出血熱の流行終息を公式に宣言した。流行は2018年8月に始まり、死者数は2287人に上った。

 エテニ・ロンゴンド(Eteni Longondo)保健相は、同国60年の歴史で「最も長く、最も複雑で、最も死者の多い」流行だったと表明。死者数は、2013~16年に西アフリカで起き、約1万1300人が死亡したエボラ出血熱の流行に次ぐ多さとなった。

 コンゴ民主共和国では、東部での流行が終息に向かっていた今月1日、北西部での新たなエボラ出血熱発生が発表された。1976年にエボラウイルスが発見されて以降、同国での発生は11度目。

 エボラ出血熱の終息には、ウイルスの潜伏期間の2倍である42日間、新たな感染報告がないことが条件となる。

 同国では新型コロナウイルスの流行も起きており、6411人が感染、142人が死亡。麻疹(はしか)も猛威をふるっており、2019年初めからの死者数は6000人を超える。(c)AFP/Samir TOUNSI