【6月27日 Xinhua News】中国医薬集団(シノファーム)傘下の中国生物技術(CNBG)はこのほど、開発中の新型コロナウイルス不活化ワクチン候補がアラブ首長国連邦(UAE)で第3相臨床試験を開始したと発表した。

 CNBGによると、23日に北京市と湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)、UAEのアブダビをつないだテレビ会議が開かれ、協力協定が結ばれた。新型コロナ不活化ワクチンの第3相臨床試験が実施されるのは世界初となる。

 CNBGはまた、アブダビの人工知能(AI)・クラウドコンピューティング関連企業「グループ42」と臨床試験やワクチンの現地生産で協力を展開することを明らかにした。

 同ワクチンは既に中国国内で第1・2相の審査を通過。重篤な副作用もみられず、優れた安全性を示す記録が得られた。異なる方法と用量で28日の間隔を空けて2回投与したところ、いずれも高力価の抗体ができ、被験者の体内における中和抗体の陽転率も100パーセントに達した。(c)Xinhua News/AFPBB News