【6月25日 AFP】アルゼンチン人の冒険家が、南米縦断旅行中に道連れとなった犬2匹と一緒の帰国を訴え、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)下にあるペルーで3か月間にわたり立ち往生している。

 サーファーのマイケル・グラフ(Michael Graef)さん(33)は、ペルーの首都リマでAFPの取材に応じ、「アルゼンチンまで私のペットたちも一緒に乗せてくれる人道的な航空便を待っている」と語った。

 新型コロナウイルスの流行前に中米プエルトリコから旅を開始したグラフさんは、コロンビア、エクアドルと南下し、ペルー国内の大部分を40日間かけて徒歩や自転車で旅行してきた。今はリマのアルゼンチン大使館近くで、2匹のアメリカンピットブルテリアとテント暮らしをしている。

 グラフさんによると、「チャモ(Chamo)」と名付けた犬はベネズエラで地元の人から買い受けた。「ニロ(Nilo)」と名付けた犬はエクアドルで拾ったという。

「犬たちは私を見捨てなかった。だから、私も彼らを見捨てるつもりはない。飛行機にしろ徒歩にしろ、2匹を連れて行く。必ず一緒に行く」とグラフさん。「これまでにも一緒に隔離されたり、食べ物を探したりして乗り越えてきた。とても困難だったが、犬たちは食べ物がなくても決して私を見捨てなかった」と語った。(c)AFP