【6月25日 AFP】米南部ジョージア州でジョギングをしていた黒人男性アマード・アーベリー(Ahmaud Arbery)さん(25)が射殺された事件で、米連邦大陪審は24日、元警官の男ら3人を殺人、加重暴行、不当逮捕・監禁など9件の罪で正式に起訴した。

 アーベリーさんは2月23日、ジョージア州ブランズウィック(Brunswick)の住宅地をジョギング中に射殺された。同州には長い人種差別の歴史がある。

 地元警察当局は、アーベリーさんが殺害される様子を捉えた動画が5月初めにソーシャルメディアで広く共有されるまで2か月以上、本格的な捜査を行っていなかった。

 動画に映っていた元警官のグレゴリー・マクマイケル(Gregory McMichael)被告(64)と息子のトラビス(Travis McMichael)被告(34)は、5月7日に逮捕された。動画を撮影したウィリアム・ブライアン(William Bryan)被告(50)も、その2週間後に逮捕された。

 起訴状は、被告らが「ピックアップトラックでアーベリーさんを不当に追いかけ、ショットガンで射殺した」としている。

 アーベリーさんの遺族の代理人を務める弁護士は同日、声明を発表。起訴状の内容について「アマードの父親が何か月も主張してきたことが(正しいと)認められた。この事件はリンチだ」と述べた。(c)AFP