【6月25日 AFP】今年のニューヨークシティマラソン(New York City Marathon 2020)とベルリン・マラソン(47th Berlin Marathon)が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に伴う懸念を理由に中止された。それぞれの主催者が24日に発表した。

 ニューヨークシティマラソンを主催するニューヨーク・ロードランナー協会(NYRR)は同市のビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長と協議し、11月1日に予定されていた同レースの中止を決定。市内5地区を通り、完走者が5万人になると予想されている世界最大規模のマラソン大会は、今年で50回目を迎えるはずだった。

 NYRRによれば、ランナーや観客、ボランティア、スタッフに対する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の懸念が今回の決定を促したという。

 ニューヨークシティマラソンが開催されないのは、大型ハリケーン「サンディ(Sandy)」の影響で中止になった2012年以来のこと。来年の同レースの日取りは11月7日に設定された。

 一方、昨年は6万2000人が参加したベルリン・マラソンの主催者は、パンデミックを理由に代替日を見つけるのが困難だったとしている。

 当初9月27日に行われるはずだったベルリン・マラソンは、4月下旬に延期が発表されていたが、新型ウイルスの問題で中止を余儀なくされた。

 数週間前には、ボストン・マラソン(2020 Boston Marathon)も124年の歴史で初めて中止が決まっていた。

 他の大会も今後について思案をめぐらせており、ロンドン・マラソン(London Marathon)が10月4日以降に延期されることになったのに対し、10月11日のシカゴ・マラソン(Bank of America Chicago Marathon 2020)と同18日のパリ・マラソン2020(Paris Marathon 2020)は現時点でいずれも開催予定となっている。(c)AFP