【6月25日 Xinhua News】中国長江三峡集団は23日、長江本流で運営する三峡、葛洲壩(かっしゅうは)、渓洛渡(けいらくと)、向家壩(こうかは)各ダムの発電所で、発電機82基をフル稼働させた。全発電機を用いた発電は今年初めてで、総出力は3953万キロワットに達した。

 同集団傘下の長江電力の鮑正風(Bao Zhengfen)水資源部主任は、電力網がこれら四つの発電所の電力を消費できたことについて、経済活動の再開が加速し、電力消費をけん引したと指摘。経済の回復を反映していると述べた。

 統計データによると、5月の国内総電力消費は前年同月に比べ4・6%増え、伸び率は4月から3・9ポイント上昇した。工業の電力消費量の伸び率は4月を上回り、サービス業の電力消費量も減少から増加に転じた。

 四つのダムの中で最大の発電量を誇る三峡発電所は湖北(Hubei)、湖南(Hunan)、江西(Jiangxi)、河南(Henan)、広東(Guangdong)、江蘇(Jiangsu)、浙江(Zhejiang)、安徽(Anhui)各省と上海、重慶(Chongqing)両市に電力を供給しており、19年の発電量は986億8千万キロワット時に達した。

 鮑氏によると、同発電所の設計発電容量は2250万キロワットで、現在の水位に基づく最大発電能力は2060万キロワット。北京市の真夏の電力ピーク時の負荷に相当するという。(c)Xinhua News/AFPBB News