【6月24日 AFP】中国は23日、自国開発の衛星測位システムに必要となる最後の衛星「北斗3号(Beidou-3GEO3)」の打ち上げに成功した。米国のGPS網に依存せず、収益性の高い測位システム市場でのシェア獲得に向けた大きな一歩となった。

 打ち上げはもともと16日に予定されていたが、中国宇宙当局は、詳細不明の「技術的な問題」で延期になったとしている。

 中国の衛星測位システム「北斗」が完成すると、その巨大市場において中国は大きな存在となると専門家らは指摘する。星座の「北斗七星」にちなみ命名された北斗は、米GPS網の他、ロシアの「グロナス(GLONASS)」、欧州連合(EU)の「ガリレオ(Galileo)」とシェア獲得で競合する。

 米ハーバード・スミソニアン天体物理学センター(Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics)のジョナサン・マクドウェル(Jonathan McDowell)氏はAFPの取材に対し「北斗3号の運用開始はビッグイベントだ」と語る。

「これは中国による巨大投資であり、米国や欧州のシステムからの脱却を意味する」

 中国は莫大(ばくだい)な資金を投じた経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」を通じて、同国の測位システムの利用を参加各国に促している。ただ、GPSからのシェア奪取について一部専門家は、計画の実現性を疑問視している。

 マクドウェル氏もそうした一人で、「北斗」システムがこの先10年、20年でGPS網に取って代わるとは思わないとの見方を示している。

 映像は中国中央テレビ(CCTV)が23日撮影・提供。(c)AFPBB News