【6月24日 AFP】米国のバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領は23日、11月の大統領選で民主党候補指名が確実となったジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領がオンラインで開催した資金集めのイベントに参加した。

 バイデン陣営の広報担当者TJダックロ(TJ Ducklo)氏によると、オバマ氏の参加が注目され、計1100万ドル(約12億円)というこれまでの最高額を集めることができた。うち760万ドル(約8億円)は17万5000人からの草の根献金だったという。

 オバマ氏が4月にバイデン氏への支持を表明して以降、二つに分割されたスクリーン上だったものの両氏が一緒に公の場に現れたのは今回が初めて。

 オバマ氏は、米国人が「大いなる覚醒」をすることでドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を倒すことができると訴えた。「この国を癒やし、正しい方向に戻すことができるのは、親愛なるわが友ジョー・バイデンしかいない」と述べた。

 さらに「この国において、特に若者の間で大いなる覚醒が進んでいるという事実が私を楽観的にさせている」とし、若者は「ここ数年の無秩序で、まとまりのない、卑劣な統治にうんざりしている」と語った。

 一方でバイデン氏は、政治的変化が訪れているとのオバマ氏の発言に同調。世界の指導者らはトランプ氏にうんざりしていると指摘し、「心の底から米国のリーダーシップを待ち望んでいる」と述べた。

 バイデン氏は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が起こった3月中旬以降、直接人を集める選挙集会は実施していない。一方、トランプ氏は20日、オクラホマ州タルサ(Tulsa)で選挙集会を開いている。(c)AFP