【6月24日 People’s Daily】新型コロナウイルス感染症と闘うには予防・抑制と治療という二つの戦場で連携して闘わなければならない。中国の行動は模範と称するに足ると世界が認めた。ウイルス感染の連鎖を効果的に断ち切り、できる限り多くの命を救ったのだ。

 中国の国務院新聞弁公室はこのほど、「新型コロナウイルス感染症を迎え撃った中国の行動」と題する白書を発表した。これは、中国の防疫経験を整理、総括したものだ。

 二つの戦場で連携作戦を実施する際、カギとなるのは、統一された効率の高い指揮体系だ。習近平(Xi Jinping)同志を核心とする中国共産党中央の強力な指導の下、中央による統一的指揮を打ち立て、各地方、各方面がそれぞれ責任を負い、効率の高い指揮体系を運用した。

 二つの戦場で連携作戦を実施するには、人民の主体的役割を十分に発揮させなくてはならない。中国は全国民が参加する、すきのない予防・抑制体系を構築、「早期発見、早期報告、早期隔離、早期治療」と「収容すべきは収容し、治療すべきは治療し、検査すべきは検査し、隔離すべきは隔離する」という方針を実行した。

 二つの戦場で連携作戦を実施するには、合理的で効率の高い果断な施策と資源の統合が必要だ。中国は強力な資源を集中して重症患者の治療を強化し、軽症患者についてはできるだけ早く治療を始めた。

 5月31日までに中国の新型コロナの治癒率は94.3%に達し、ウイルス性肺炎の平均治癒率を超えた。中国の高い収容治療率、治癒率、その一方で低い感染率、病死率は、苦しい努力を通じて獲得したもので、国際社会から尊敬されている。

 二つの戦場で連携作戦を実施するには、科学技術の役割を十分に発揮させなければならない。ビッグデータや人工知能など新技術を運用して予防・抑制活動を繰り広げた。

 現在、新型コロナは依然として世界で流行しており、人類の生命、健康は重大な脅威にさらされている。そうした時期に中国は白書の発表という形で自らの経験を世界と共有しようとしたわけで、これが世界の人々を鼓舞することは言うまでもない。世界の有識者は皆、次のように考えている。中国の行動を客観的かつ公正に観察すれば、中国が払った努力のすべてが各国人民の健康・幸福にとってプラスになったことが分かる、と。

 中国の行動は、生命に対して、そして人民、歴史、さらに国際社会に対して責任を負うという大国としての態度を明確にした。中国は終始、人類運命共同体という理念を堅持し、各国と手を携え、新型コロナとの闘いに勝つために努力を続けている。(c)People's Daily/AFPBB News