【6月24日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のめいのメアリー・トランプ(Mary Trump)氏が出版を計画している暴露本をめぐり、同大統領の末弟が出版差し止めを求めて提訴したことが分かった。米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が23日、報じた。

 出版社サイモン&シュスター(Simon & Schuster)によると、メアリー氏は、回顧録「Too Much and Never Enough: How My Family Created the World's Most Dangerous Man(仮訳:トゥーマッチ・アンド・ネバーイナフ──私の家族はいかにして世界で最も危険な男を生み出したのか)」の出版を7月28日に予定しているという。

 トランプ大統領の末弟ロバート・トランプ(Robert S. Trump)氏は、メアリー氏が自身の祖父でトランプ大統領の父に当たるフレッド・トランプ(Fred Trump)氏の遺産をめぐる和解に関連した守秘義務契約に違反しているとして、ニューヨーク市クイーンズ(Queens)地区の裁判所に出版の差し止めを求める訴えを起こした。

 240ページにわたる回顧録では、メアリー氏が子ども時代、トランプ大統領と4人のきょうだいも育った祖父母の家で過ごす際に目撃した出来事を詳述することになっており、サイモン&シュスターは「悪夢のようなトラウマや破滅的な人間関係、放置と虐待の悲劇的な組み合わせについてつづっている」と推薦文に記している。

 米ニュースサイト「デーリー・ビースト(Daily Beast)」によると、メアリー氏はニューヨーク・タイムズ紙が実施しているトランプ大統領の財務状況に関する大規模調査で、自身が主な情報源となっていることも公表するとみられるという。(c)AFP