【6月24日 AFP】動画共有アプリ「ティックトック(TikTok)」のユーザーとKポップファンらが、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の選挙集会を失敗に終わらせた。

 オクラホマ州タルサ(Tulsa)で20日に開かれた選挙集会は、新型コロナウイルスの流行で中断していた米大統領選へ向けた選挙戦の再開を大々的に宣伝する場となるはずだった。

 トランプ陣営は事前に100万人以上の申し込みがあったと豪語していたが、地元消防局が発表した参加者はわずか6200人と陣営を当惑させる少なさだった。

 その数日前からティックトックやツイッター(Twitter)では、トランプ氏の集会の大量予約を促す投稿が拡散され、何十万人もがそれを目にしていた。実際に参加する気はないのにまとめて予約し埋めてしまおうという計画だった。

 投稿された動画の一つは、ツイッターでのフォロワーが2100万人以上いる韓国のヒップホップボーイズグループ「BTS(防弾少年団)」のファンに、この計画への参加を呼び掛けた。

 ティックトックには、女性がせき込みながら「おっと、トランプ集会に申し込んじゃったけど、行けないや」と皮肉たっぷりに言っている動画も投稿された。

 トランプ陣営の選挙対策責任者であるブラッド・パースケール(Brad Parscale)氏は、「過激な反対派」が選挙集会を「妨害した」と非難した。

 だが、民主党左派でニューヨーク州選出のアレクサンドリア・オカシオコルテス(Alexandria Ocasio-Cortez)下院議員(30)は、トランプ陣営は「ただ10代の若者とティックトックにやられただけ」と述べ、さらに「Kポップの同士たち、正義を求める闘いにおける皆さんの貢献に感謝します」とこの計画を称賛した。