【6月24日 Xinhua News】中国の不動産開発大手、碧桂園控股集団(カントリー・ガーデン・ホールディングス)傘下の千璽(せんじ)餐飲機器人集団が22日、広東省(Guangdong)仏山市(Foshan)順徳区(Shunde)で「FOODOM天降美食王国ロボットレストラン総合ホール」を正式に開業した。中華鍋を振るい、土鍋飯や麺料理を作る調理ロボット20種類以上も一斉にお目見えした。面積約2千平方メートルの店内では、約600人が同時にハイテク感あふれる食事を楽しむことができる。

 このほどオープンした複合施設では中華料理と火鍋、ファストフードの三大業態をカバーしており、中華料理エリアには中華鍋ロボット18体が整然と並ぶ。来店客がスマートフォンで2次元バーコードを読み取って注文すると、ロボットアームが食材を炒め始め、出来上がった料理を手際良く盛り付ける。配膳は無人搬送車(AGV)が担当する。

 レストランは料理の味を保証するため、アドバイザーとしてシェフを招聘(しょうへい)。調理法や食材、厨房での動作、火加減、調理過程などのデータをコンピューターに入力してロボットに正確に記憶させ、シェフらの腕前を安定して再現できるようにした。開発したメニューは約200種に上り、最速20秒で提供できる。

 同集団は現在、ロボットレストランの実店舗6店を経営しており、東莞市(Dongguan)麻涌鎮(Mayong)には面積6万平方メートルのセントラルキッチンを建設した。京津冀(北京市、天津市、河北省)地域や長江デルタ地域(上海市、江蘇省、浙江省、安徽省)などでは、さらに先進的なセントラルキッチンの建設を計画している。(c)Xinhua News/AFPBB News