【6月24日 AFP】(更新)米地質調査所(USGS)によると、メキシコ南東部オアハカ(Oaxaca)州で23日、マグニチュード(M)7.4の強い地震があり、6人が死亡した。米政府は同国と中南米の太平洋側沿岸部に津波警報を発令したが、警報はその後、解除された。

 メキシコ当局によれば、震源地はオアハカ州クルセシータ(Crucecita)で、衝撃波はおよそ700キロ離れた人口約880万人の首都メキシコ市まで達した。一帯では余震が続いている。

 数百人が避難した他、国営の大規模石油精製所では火災が発生し閉鎖を余儀なくされた。死亡した6人の大半は建物の下敷きになったという。

 米政府は、メキシコと中南米の太平洋沿岸部に津波警報を発令。米国の太平洋津波警報センター(PTWC)は、グリニッジ標準時(GMT)午後4時16分(日本時間24日午前1時16分)以降、震源地から1000キロ以内の場所で最大3メートルの津波が発生する恐れがあると述べたが、その後、警報を解除した。メキシコ地震庁は当初、地震の規模をM7.1としたが、その後M7.5に修正した。

 メキシコでは、2017年にもM7.1の地震が発生し、360人が死亡した。現在新型コロナウイルスの感染が拡大している同国では、18万5000人がウイルスに感染、2万2500人余りがウイルスにより死亡し、死者数は中南米地域で2番目に多い。

 映像前半はオアハカ州での建物被害。後半は首都メキシコ市にある病院から屋外に避難した患者や医療従事者。23日撮影。同病院では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者の治療も行っていて、病院関係者によると、同感染症の患者らは病院敷地内にある一区画に別途避難したという。(c)AFP