【6月24日 AFP】19-20スペイン1部リーグは23日、第31節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はイヴァン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)の得点でアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に1-0でなんとか勝利し、24日に試合を控えるレアル・マドリード(Real Madrid)に3ポイント差をつけ、暫定ながら首位に浮上した。

 19日に敵地でセビージャFC(Sevilla FC)と引き分け、直接対決の成績で下回っていることからレアルに首位の座を明け渡していたバルセロナはこの日、途中出場のラキティッチが71分に唯一のゴールを奪ったが、さらなる足踏みを免れただけだった。

 レアルは24日に下位に沈むマジョルカ(RCD Mallorca)戦で勝利すれば再び首位に立つが、少なくともバルセロナの勝利は、上昇の勢いがまだ順位に反映されていない同チームにプレッシャーをかけた。

 しかし、この日のバルセロナはチャンスと勢いを欠くなど、そのパフォーマンスは決して今後の意気込みを示すようなものではなく、キケ・セティエン(Quique Setien)監督がもたらすと思われた流動的なサッカーは見られず、フラストレーションに満ちていた。

 中でもリオネル・メッシ(Lionel Messi)は、チームのパフォーマンスに特にうんざりしている様子だった。またしても最も創造性あるプレーを見せたメッシへの依存度は高く、同選手のキャリア通算700ゴールはあと一つに迫ったままとなった。

 ラキティッチは「困難な時期だが、僕らは結束しなければならない」とコメントした。「重要なゴールだった。タフな試合だったし、打開するのが難しかった」

 イエローカードを受けたセルヒオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)は累積警告で27日のセルタ(Celta de Vigo)戦を欠場することになるが、この後に控えている好調のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)やビジャレアル(Villarreal CF)ほどは難しい相手ではない。

 一方、リーグ戦の再開後、これが初黒星となったビルバオは10位キープとなった。

 この日先に行われた試合では、アトレティコが敵地でレバンテ(Levante)に1-0で勝利。序盤のオウンゴールで得たリードを守り抜いたアトレティコは3位に浮上し、来シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)出場権獲得に向けて再び上昇した。

 リーグ戦再開後の4試合で10ポイントを挙げているアトレティコは、トップ4を争うライバルが停滞しているのに対し、5位に勝ち点6差をつけている。

 再開後に勢いを失っているチームの一つがヘタフェ(Getafe CF)で、この日も下位に沈むレアル・バジャドリード(Real Valladolid)と1-1で引き分けた。(c)AFP/Thomas ALLNUTT