【6月24日 AFP】男子テニス、世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア、33)は23日、今月バルカン半島で開かれたエキシビション大会への参加後に新型コロナウイルス検査で陽性となった4人目の選手となったことに「大変申し訳ない」と述べるとともに、自身を含む主催者側が大会の開催を強行したのは「誤りだった」と認めた。

 最小限のソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)が取られていた男子テニスのエキシビション大会、アドリア・ツアー(Adria Tour)の開催後、ジョコビッチの陽性判明に先立ちグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)、ボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)、ヴィクトル・トロイキ(Viktor Troicki、セルビア)が新型コロナウイルス検査で陽性となっていた。

 ジョコビッチはツイッター(Twitter)で、「われわれの大会が災いをもたらしたことは大変申し訳ない。この1か月間に主催者らと自分がしたことはすべて、純粋な心で、誠実な意図をもって行ったことだった。大会はすべての保健手順を守って行われ、われわれの地域の保健状況も良好で、慈善目的のためにようやく人々が一堂に会することができるとわれわれは思っていた。われわれは間違っていた。時期尚早だった」と表明した。

 妻のエレナ(Jelena)さんも陽性だったものの、子ども2人は陰性だった。ジョコビッチは大会に参加したすべての人に検査を受けるよう呼び掛けた。

 アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)とドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)をはじめ、大会に参加した他の選手らは新型コロナウイルス検査で陰性だった。(c)AFP